東京コロナ感染 1日当たり最多224人 宣言解除後初全国300人超え
東京都は9日、新型コロナウイルスの感染者が新たに224人報告されたと明らかにした。1日当たりの感染者数では緊急事態宣言下の4月17日の206人を上回り過去最多で、感染経路不明は104人。小池百合子知事は都の対策本部会議で「PCR検査件数が増えていることが影響している」と述べた。累計は7272人。
政府は10日にイベントの制限を緩和し、入場者数の上限を5千人に拡大。菅義偉官房長官は記者会見で、上限引き上げの方針は変わらず、医療態勢が逼迫(ひっぱく)している状況にはないとして「直ちに再び緊急事態宣言を発出する状況に該当するとは考えていない」と述べた。
都によると、検査数は約3400件。224人のうち若年層が8割で、20~30代が169人、未成年が14人いる。夜の街関連が一定数いるのに加え、若年層の友人同士のパーティーや会食による感染が見られるという。
都は検査能力を1日当たり1万件まで引き上げ、新型コロナ対応の病床も約2800床の確保を目指す。
国内全体では9日、新たに355人の感染者が確認された。300人を超えたのは、緊急事態宣言解除後初めてで、最多を更新した。累計の感染者数は2万712人となった。クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客乗員を含めると2万1424人。死者は累計で995人。
大阪は解除後最多の30人で、20~30代が21人。20人は感染経路不明で、10人は経路不明者の濃厚接触者だ。