トランプ大統領 WHO脱退宣言…中国寄りの姿勢に改善ないと指摘 

 トランプ米大統領は29日、新型コロナウイルス対応を批判してきた世界保健機関(WHO)について、中国寄りの姿勢に改善がないとして脱退を宣言した。米国はWHOへの最大の資金拠出国で、新型コロナの収束が見通せない中、封じ込めに向けた国際的な取り組みを阻害しかねず、大きな批判を浴びそうだ。

 また香港の自治を揺るがす国家安全法制導入を決定した中国への対抗措置として、「一国二制度」を前提に香港に与えてきた関税やビザ(査証)の特別優遇措置の廃止手続きを始めると表明した。「中国は香港に約束していた『一国二制度』を『一国一制度』に変えた」と述べ、国家安全法制導入決定を批判。法制に関与した中国や香港の当局者に制裁を科す方針だ。

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