坂上忍 検察庁法改正案に「法務大臣が説明もできないものをどうやって通そうと」

 俳優の坂上忍が19日、司会を務めるフジテレビ系の生番組「バイキング」で、前日、今国会での成立を政府与党が見送った検察庁法改正案について「法務大臣が説明もできないようなものをどうやって審議してどうやって通そうとしてたのか」とあきれた。

 改正案では、内閣や法相が必要と判断した場合、検察幹部の定年を最大3年延長できるという点が批判を浴びており、政府が延長を判断する基準を示せないことも問題視されている。

 坂上は「そもそも、基準をね、法務大臣が説明もできないようなものをどうやって審議してどうやって通そうとしてたのかっていうのが、僕はちょっと本当にビックリしちゃったんですけど、どうなんですかね」とあきれた表情で、元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士に問いかけた。

 若狭氏は「黒川さんの後任になる人も、別に問題なく事件処理はできるんです。あのクラス、検事長クラスは。しかも、検事長って自分で(捜査を)やるわけではなくて、部下やなんかを指揮するわけですから、経験があれば、検事長クラスであれば黒川さんじゃなくてもできると。その意味で、黒川さんでなければ、余人を持って代えがたいっていうんで、黒川さんにそのまま定年延長をしてもらうこと自体、無理筋なんです」と、黒川弘務東京高検検事長の定年を延長した閣議決定にそもそも無理があったと説明した。

 また、安倍晋三首相が15日のインターネット番組で、黒川氏の定年延長は法務省が提案したと説明したことを「ホントごまかしでですから」と批判。

 若狭氏は「法務省から最終的に上申するというのはあり得るんですね。国の組織、行政組織からして、検察庁は法務省の管轄ですから、法務省から上げるっていうのはいいんです」と前置きし、「問題は、言い出しっぺ、発想は誰だったのかというとこれは、官邸なんです」と指摘。

 その根拠として「法務省だとしたら、今回の審議の際に法務大臣、森大臣が委員会に本当は出なきゃいけないんです、当然のことながら。ところが森大臣、全然出てないじゃないですか。それがもう象徴的に表してる。法務省から上げたもんじゃなくて、官邸側が要するに仕組んだもんだと」と、与党の“森雅子法相隠し”を挙げ、「本当にごまかしがあるから、その意味では廃案ですね、これは」と訴えていた。

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