新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言の対象となっている大阪府が、独自の“出前サポート”支援策を打ち出した。吉村洋文知事は９日、府民に要請している外出自粛をさらに促すため、食事で出前を利用した際にポイント還元を受けられるよう出前代行事業者と連携すると発表。１０００円以上の出前をキャッシュレス決済した場合、５００円分のポイントが還元される。

　外出自粛を余儀なくされている府民に朗報だ。補助の対象事業者が運営するサービスで電子決済を使って、ピザや寿司など千円以上の注文をすると、客に５００円分がポイントで還元される。府は事業者に半額の２５０円を補助する仕組みで、事業規模は１億５千万円程度で調整しているという。

　早急な開始を目指しており、府内の提携店舗数が一定数以上で、キャッシュレス決済が可能であることなどを条件に１３日まで事業者を公募。実施期間は５月６日までを想定している。

　吉村知事は、感染拡大の影響で収益が減少した中小企業や個人事業主への独自支援についても「国の制度に上乗せする形で何かできないか検討したい」と話した。

　吉村知事は夕方にＭＢＳ（大阪市）の情報番組「ミント！」に生出演。「５月６日まで家にいるのは大変だと思う。宅配のサービスを補助する制度を作りました」と意図を説明。「外食（産業）の人もお客さん来なくて困ってる。多くの皆さんに利用していただきたい」と、休業を余儀なくされる外食産業をサポートし、外出自粛をする府民を支援することをアピールした。その後は自身のツイッターで、期間内はサービスが「回数無制限」で受けられることも表明した。