大手レコード会社エイベックスが３日、ＹｏｕＴｕｂｅ公式チャンネル「エイベックス・チャンネル」で、エイベックス・マネジメント（ＡＭＧ）所属アーティストのライブ映像コンテンツを、５～３１日の期間限定で無料公開すると発表した。ＴＲＦ、浜崎あゆみ（４１）、倖田來未（３７）、ＡＡＡなど約１００本で、通常はＤＶＤなどのパッケージ商品、ダウンロード商品として提供しているものを順次公開する。

　新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、エイベックスは１１日まで、ＡＭＧ所属アーティストの公演開催を自粛中。スポーツイベントが無観客で開催され、子供向けの映画が公開を延期するなど、多くの人が集まって楽しむ機会が減少してきている。

　そんな逆風の中での動画無料公開。同社は「エンタテインメント企業として“エンタメで少しでも日々の楽しみに貢献できたら”」と決断した理由を説明した。今後は「ＡＭＧ所属以外のアーティストのライブ映像コンテンツの一部公開も予定」しているという。

　コロナウイルスの影響を受けたアーティストでは、スキマスイッチが予定されていた全国ツアー千秋楽公演の延期に伴い、２月２８日に無観客ライブを生配信した。ゴールデンボンバーの喜矢武豊（３４）は今月１４日に開催予定だったバースデーライブを延期したが、同日にイベントを生配信することを宣言している。

　出版界でも、政府が全国の学校の休校を要請したことを受け、集英社と小学館が２日に自社漫画誌のバックナンバーの期間限定無料配信を発表。エンタテインメント界の“抵抗”は続いている。