ＳＫＥ４８の松井珠理奈（２２）が７日、名古屋市のＳＫＥ４８劇場で行われたチームＳ「重ねた足跡」公演に出演し、グループからの卒業を発表した。卒業時期は未定。松井の卒業で、ＡＫＢ４８グループ選抜総選挙の１位経験者は全員、グループを離れることとなった。

　１１歳でデビューし、瞬く間にＡＫＢ４８グループのトップに登り詰めた松井。その性格を一言で表すと「ストイック」だろう。負けず嫌いであることを公言し、周囲に向けても言うべきことははっきり言う強さを持っていた。

　自分に厳しい分、他人にも厳しさを持って接した松井。時に誤解され、バッシングされることもあった。この日の卒業発表でも、後輩メンバーの松本慈子（２０）が「最近は優しく教えて下さったり…」「厳しい時期も…」と発言。爆笑が巻き起こる中、松井は「私も丸くなったんだよ」「ホントにごめん！」と笑顔で答えていた。

　アイドルとしての頂点を知っているからこその、妥協のなさ。そしてそのストイックさは、自身だけではなく、グループも鍛え上げた。その集大成とも言えるのが、２０１８年のＡＫＢ４８グループ第１０回選抜総選挙。２位の須田亜香里（２８）とともにワンツーフィニッシュを決め、１００位以内にＳＫＥが２４人ランインするなど、地元・名古屋での開票イベントを大いに盛り上げた。

　一方で、総選挙前の３日間は、睡眠や食事も満足に取れていなかったという。その結果として体調を崩し、約３カ月の休養を余儀なくされた。ストイックさが故に、１位を獲得したタイミングで自身の歯車に狂いが生じたとしたら、あまりに皮肉な結果だった。