辻仁成が現地報告 フランスでのアジア人への「差別行動」拡大

 パリ在住のミュージシャンで作家の辻仁成が31日、ブログを更新。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、フランスで中国人だけでなく、アジア人に対する「差別行動」が広がっていることを伝え、懸念を示した。

 日本に帰国するため、シャルル・ド・ゴール空港に着いた辻は、「いつもとぜんぜん雰囲気が違う。そもそもマスクをしないフランス人がマスクをしている。空港職員たちの半分くらいの人がマスクをしている印象だ」と伝えた。

 チェックインを待っている中国の団体客の横を、「世界各航空会社のCAさんたち」が駆け足で通り抜け、中には「スカーフで口と鼻を塞いでダッシュする」人もいたという。

 辻によると、「恐怖心がフランス国内でも広がり、これが思わぬ差別行動を助長させているようにもうかがえる」という。

 実際に「アジア系の観光客に『来るな』とヤジを飛ばしている子供もいた」り、レストランやカフェによっては、アジア人に近づこうとしないギャルソン(給仕の店員)もいたという。

 辻の息子はたまたま風邪をひき、まだ咳が続いているため、「今日も、クラスメイトたちは息子に近づこうとしなかった」と報告。「フランス人にしてみると、中国人、日本人、韓国人の見分けはつかない」と説明し、フランスでの反応を単純には「批判はできない。怖いのだから仕方がない」ともした上で、「オリンピック直前にいったいどのような影響が出ているのか想像するのが怖い。世界崩壊のはじまりではないことを祈りたい」とつづっている。

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