岡田健史20歳、銀幕デビューで教師役 「中学聖日記」で生徒を好演 

 俳優・岡田健史(20)が3月20日公開の「弥生、三月-君を愛した30年-」で映画デビューする。2018年にTBS系ドラマ「中学聖日記」で、有村架純(26)演じる教師に恋する男子生徒を好演しデビュー。翌19年もドラマ初主演や、初の写真集発売など多くの“初”を経験してきた。そんな中、今作では初の教師役に挑戦。新たな年の幕開けと共に成長を誓うハタチの青年が、現在の心境を語った。

 昔から映画好きだという岡田は「2時間で人の心を動かすっていうのは本当に素敵なこと。それをやる側に回れるってことはある意味特別な感情」と、ついに迎えた自身の銀幕デビューに喜びを隠せなかった。

 18年に、「中学聖日記」で見せたピュアかつクールな姿で人気が爆発。教師に恋する青年の中学時代から高校時代までも演じ、その制服姿に萌えた女性も多かった。今作ではその鎧を脱ぎ捨て、教師役に初挑戦。弱冠20歳の新米教師として教壇に立つシーンが見どころだ。

 今作の劇中では学級崩壊寸前のクラスを担当。生徒たちに熱く言葉を放つ場面もあり、「僕としては強烈なシーンだったので、忘れることはないだろうな」と振り返った。

 「この前まで学生だったのに」と戸惑いもあった教師役。演じながら「どれだけ勉強の部分を省略できるかってことを考えて『テストにそこ出ますか?出ないですよね?出ます?』ってことを必死に聞いていた」と自身の学生時代を懐かしんだこともあった。

 今作は、ドラマ「家政婦のミタ」や「過保護のカホコ」を生み出した脚本家・遊川和彦氏(64)の監督作品。一話ごとに一年が経過するという斬新さで話題を集めたドラマ「同期のサクラ」など、“時間”を駆使した作品でも知られており、今作では30年間に及ぶ3月の31日間だけを切り取った男女のラブストーリーを描く。

 岡田が演じる「あゆむ」は、波瑠(28)が演じる主人公・弥生と、成田凌(26)が演じる通称・サンタの架け橋となる重要な人物。初映画での大役に「責任重大でした」と苦笑しつつ、「現場の雰囲気はすごくゆったりしていて、ある意味自分と向き合う時間が多かった」と成長も実感した。

 劇中で成田との関係は親子。初共演の成田は「本当に気さくな方で、誰とでも隔たりなく接される方」と、緊張しつつも壁はなかった。会話も弾み「昨日こういうお店に行ったんだよとか、今カメラにはまっているんだとか、一緒にサッカーしようよ、とか言ってくださった」と硬さをほぐしてくれたという。

 中1~高3の6年間にわたって口説かれ続けた事務所に入り、現在デビュー2年目。高校卒業までは野球に情熱を注いでいた。スポーツマンとしてバットやグローブなど道具を大切に扱ってきたが「小道具は自分にとって1番の味方」と俳優業でも意識は同じ。どうしたらヒットが打てるか?など細かく分析してきた経験は「(ペットボトルを)開けるときにどの筋肉使っているんだろう」と演技でも役立っている。

 俳優として「『出来ているな』って思ったことは1回もない」というストイックさも持ち味。「どういうふうにしたら面白いかなとか、どうしたら見ている人の心に届くかな」と考え込んで作品に向かう。「よく言えば一人で出来る。悪く言えば独りよがり」と自身を説明した。

 考え込む性格だが、「弥生-」の撮影を通して「人にゆだねる力って大事」と意識の変化が生まれた。新しい年を迎え、参加は出来ないが今月は成人式を迎える。ハタチで教師役に挑戦した岡田は、「出会い」や「別れ」を繰り返しながら「いろんな人の世界に入っていきたいなって最近は思います」と大人への階段を上っていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス