吉本新喜劇の女優で吉本坂４６のメンバーでもある小寺真理（２８）が２９日、大阪市内で行われた、ひとり芸ナンバーワン決定戦「Ｒ－１ぐらんぷり」１回戦に出場し、２回戦に駒を進めた。

　アイドルを意識したパジャマ風の衣装で登場した小寺は、変なファンレターネタで笑いをとった。吉本坂入りして初の大会となったが、「ごった返した控室で気を遣われた。『イスに座ってください』、『（男女一緒の大部屋で）着替え場所は大丈夫ですか』とか、扱いが前と全然違った」と戸惑ったことを明かした。

　勝ち上がった小寺にとって刺激は、吉本興業の養成所・ＮＳＣの大阪女性タレントコースの同期で、ガールズユニット「つぼみ」（現・つぼみ大革命）でも、ともに活動した福田麻貴（３１）の活躍だ。福田は、お笑いトリオ「３時のヒロイン」として女性芸人ナンバーワン決定戦「ＴＨＥ　Ｗ」で優勝。一躍、脚光を浴びた。

　小寺は「もともと麻貴ちゃんはお笑いを頑張るタイプ。つぼみの当時は相談してた。（自分が）吉本坂（オーディション）に受かったとき、『（私は）お笑いで頑張るわ』と言ってた」と振り返った。福田を祝福した小寺は「ここに来て（『ＴＨＥ　Ｗ』決勝進出など）『つぼみ』が来てる。ぺこ＆りゅうちぇるのぺこちゃんがいるし、２番目が私かと思ったら、『Ｗ』で麻貴ちゃんが行った」と笑った。

　吉本坂では第３弾シングル「不能ではいられない」で、ダブルセンターの１人を任された。小寺は「吉本坂に入ったことで、余計にしっかりお笑いも頑張っていきたい」と両立に気合を込めた。Ｒ－１は今回が３回目で、過去は３回戦進出が最高。「今年は３回戦くらいはいきたい。ちょっとずつのタイプなんで」と控えめな一方で、「吉本坂では紅白に行きたい」と大胆に言い放った。

　尊敬する吉本新喜劇の小籔千豊座長（４５）から「今年、小寺ちゃんは頑張ったね」と言われて感激したという。充実した１年を送った「かわいすぎる新喜劇女優」は、来年以降も飛躍を目指す。