映画「不良番長」シリーズや「仁義なき戦い」シリーズなどで人気を博し、「辰兄（たつにい）」「辰ちゃん」の愛称で親しまれた俳優の梅宮辰夫（うめみや・たつお）さんが１２日午前７時４０分、慢性腎不全のため死去した。８１歳だった。

　俳優として圧倒的な存在感を示した梅宮さんだが、多趣味としても知られた。

　特に料理は玄人はだしの腕前で、フジテレビ系「くいしん坊！万才」で１９８５年から２年間、６代目リポーターを担当した。娘・アンナが学校へ持って行く弁当も毎日作っていたことは有名。自宅には家族の冷蔵庫とは別に、梅宮さん専用の冷蔵庫があったという。

　漬け物店や焼き肉店などもプロデュースするほどの本格派で、料理本も数多く執筆している。真鶴の自宅でも料理を振る舞うなどしており、最近はおせち料理のプロデュースなども手がけていた。

　また、釣りも大好きで、亡くなった松方弘樹さんとは海外まで出向くほど。愛犬家でもあり、マルチーズやシーズーを飼育していた。