藤井七段 堀口七段の奇襲に動じず 開始4分前“謎パフォーマンス”も超速KO

 将棋の高校生プロ、藤井聡太七段(16)は2日、大阪市の関西将棋会館で指された第78期名人戦順位戦C級1組の2回戦で堀口一史座(かずしざ)七段(44)を47手で破り、2連勝を飾った。午前10時に始まった対局は相手の早い投了のため同11時23分に終わり、持ち時間各6時間の順位戦では異例の正午前の決着となった。

 対局前には対局者が“謎パフォーマンス”を見せたが、藤井七段は動じなかった。

 堀口七段が対局室に姿を見せたのは、対局開始のわずか4分前。お茶やお菓子などを大量に入れたレジ袋を手に、ダウンジャケットを着込んで入室。少しつまづいた体勢を踏ん張った際に、両手を広げて報道陣にポーズを取った。さらにあおむけに寝そべり、周囲をあ然とさせた。

 待ちぼうけの揚げ句に“奇襲戦法”を食らった藤井七段は、その間、目を伏せたまま集中を崩さず。いざ対局が始まると、ノータイムの早指しで次々と手を指す堀口七段を相手に、淡々と盤面と向き合った。

 結局、持ち時間の合計12時間の順位戦では珍しく、わずか83分で勝ちきった。対局の度に昼食でとる“勝負メシ”が注目される藤井七段。この日も出前を注文していたが、まさかの昼食休憩前の、相手が投了し、食べずじまいとなった。

 堀口七段は1999年に新人賞を獲得。01年には藤井七段の師匠、杉本昌隆八段を破り、朝日オープン将棋選手権に優勝した実力者。

 藤井七段は次回、3連勝を懸けて金井恒太六段(33)と対戦する。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス