宝塚歌劇殿堂入りした園井恵子さんの展示品公開始まる 105人目の顕彰者

 宝塚歌劇団出身の女優で、慰問先の広島で被爆し32歳の若さで亡くなった園井恵子さんが同歌劇の発展に貢献した卒業生やスタッフをたたえる施設「宝塚歌劇の殿堂」の顕彰者に選ばれ、展示品などが5月31日から宝塚大劇場内の同施設で公開された。

 貴重な舞台写真や愛用の扇子、宝塚歌劇創設者の小林一三氏から宛てられた手紙などが飾られた。雪組だった園井さんは岩手県出身で、同県岩手町には銅像がある。偶然にもこの日開幕した望海風斗主演の雪組公演「壬生義士伝」の舞台設定とかぶる。

 小林氏からの手紙には、園井さんに当時の金額で100円を与えた上で「生活の足しにして、困ったことがあればいつでも頼ってきなさい」などと記されているという。

 園井さんは1942年に退団後、映画「無法松の一生」で阪東妻三郎の相手役を務めるなど注目を集めたが、移動演劇隊「桜隊」の巡業で訪れた広島で被爆。神戸市で亡くなった。今年4月に105周年を迎えた宝塚歌劇で、105人目の顕彰者となる。

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