週刊文春に賠償命令 のんにパワハラ報道で

 週刊文春に、当時所属していた女優のん(能年玲奈から改名、25)にパワハラしたなどとする記事を掲載され、名誉を傷つけられたとして、芸能事務所「レプロエンタテインメント」と社長が、発行元の「文芸春秋」と編集長にそれぞれ損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は19日、事務所に計550万円、社長に計110万円を支払うよう命じた。

 中園浩一郎裁判長は、記事は事務所と対立するのんさん側の主張に基づくだけで、内容が真実であるかを検証していないと指摘した。

 週刊文春編集部は「判決は芸能界の健全化の流れに逆行するもので、今後の勇気ある告発をためらわせる契機になりかねない」とコメント。即日控訴した。レプロは「昨今における芸能事務所への偏見に左右されていない極めて公平の高いもの」と判決を評価した。

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