３月１日に宝塚歌劇団に入団したばかりの１０５期生が１０日、兵庫・宝塚歌劇団の稽古場で新入団生恒例の初舞台のラインダンスを披露した。

　１０５期生は１９日に初日を迎える宙組公演「オーシャンズ１１」でラインダンスを披露。この日は４０人のうち、２人が体調不良で欠席。そろいの黒いレオタードにタイツ姿の３８人は、ラインダンスの曲は、劇中歌「ＪＵＭＰ！」「ＮＥＶＥＲ　ＧＩＶＥ　ＵＰ」。３分１１秒間、ハードな足上げも笑顔でこなし、約１カ月の厳しい稽古の成果を見せた。

　首席入団の娘役、音彩唯（ねいろ・ゆい）は「同期４０人の最初で最後の舞台。大変でしたが、楽しい毎日でした」と厳しい稽古の日々を振り返った。男役の夏希真斗（なつき・まなと）も「同期の熱いエネルギッシュなダンスをお見せしたい」と笑顔。注目を集めた稀惺（きしょう）かずとらと共に、一糸乱れぬラインダンスを披露した。

　演出の小池修一郎氏は「粒ぞろいの期。極端に突出せず、まとまりがある」と目を細める。またＯＧで今回の振り付けを担当した御織ゆみ乃氏も「元気で同期の絆をかんじる。最大限の個性を出せる振り付けにしました」と語った。

　１０５期生は初舞台中に元号が変わる。音彩は「平成最後の初舞台生ですが、令和最初の初舞台生でもあるので、印象に残る初舞台生になりたいです」と希望に瞳を輝かせていた。