高良健吾 巨匠に「まだ最後じゃない」
俳優の高良健吾(31)が25日、都内で行われた主演映画「多十郎殉愛記」(4月12日公開)の完成報告会見に出席した。「木枯らし紋次郎」(72年)、「まむしの兄弟」シリーズ(71年~)などを手がけた中島貞夫監督(84)が「極道の妻たち 決着」(98年)以来約20年ぶりに手がけた作品。高良は「中島監督の現場を踏めたことを幸せに思います」と感激の面持ちだった。
中島監督が「長年考えてた“ちゃんばら映画”とは何なのかというのを具現化してみたい」と考えて制作したこん身の1本。出演者たちはCGやワイヤアクションに頼らず、肉体のみでド迫力の殺陣をこなした。
特に剣の達人という設定の高良は約2カ月間特訓して撮影に臨んだという。主役側だけではなく、斬られ役についても学んだという高良を、中島監督は「“分かっとるな、こいつ”と思いましたね」と絶賛していた。
巨匠からのお褒めの言葉に高良は思わずにっこり。中島監督は「これが最後の映画」と周囲に伝えているというが、高良は「現場にいればいるほど最後じゃないなと。まだ、1、2本あるなと感じました」とあふれるエネルギーに“次”を期待していた。
この日はほかに多部未華子(30)、木村了(30)、永瀬正敏(52)、寺島進(55)も出席した。