冠二郎 死の一歩手前だった 虚血性心不全…緊急手術で生還 31歳下の夫人に感謝

 紅白歌合戦に3度出場しているベテラン歌手・冠二郎(74)がこのほど、デイリースポーツの取材に応じ、1月19日に虚血性心不全で心臓の緊急手術を受けていたことを明かした。病院で診察を受けた時は心肺機能が低下し、死の一歩手前のかなり危険な容体で「今日ここに来ていなかったら命はなかった」と言われたという。手術は無事成功し、今月3日から本格的に仕事復帰を果たし「元気です。救っていただいた命。大切に生きて歌っていく」と誓った。

 冠によると、昨年末より時々息苦しさを感じていたが、1月17日に症状が悪化。咳と喘鳴(ぜんめい)が出て歌唱にも影響が出たという。予定のレコーディングを延期し病院に向かうと、肺炎、高血圧症、心機能低下、虚血性心不全と重篤な病名が次々と告げられた。それも「肺に水がたまって危険な状態」というレベル。意識も飛ぶほどの苦しさで集中治療室に即入院となった。最大の原因は心臓の冠動脈の狭窄(きょうさく)。血液循環が十分でなく心機能は通常の半分以下だった。同19日に手術を受け成功した。

 冠は2013年に口腔がんの手術を受けたが、16年には72歳で31歳年下のみなこ夫人と結婚した。入院中は精神的にかなり落ち込んだが、夫人が献身的に看病し気持ちを支えた。冠は「妻がいたから乗り越えられた」と感謝する。

 2月5日に無事退院したが、その後もさらなる災難に襲われた。10日に自宅で転倒し、腰の骨2カ所骨折。巨大コルセットを巻いた状態で同15日には、延期していた新曲「さみだれ」(3月20日発売)をレコーディング。気力で乗り切った。「もう歌えない」と一度は覚悟しただけに、今月3日に都内でのイベントで本格復帰歌唱した時はステージ上で涙した。

 大好きなサウナや車の運転ができなくなったが「自分には歌がある。何より大事な命がある。『冠は死んだ!』との噂もあったけど元気!。まだまだ歌い続ける」と気合。おなじみの決め言葉「セイヤー!」で意気込んでいた。

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