桂小文枝 師匠命日に襲名…参院選出馬で当選前に2期目を心配していた男

襲名披露公演でトリを務めた桂きん枝改め桂小文枝=大阪・なんばグランド花月
桂きん枝改め四代桂小文枝襲名披露公演の口上に出演した(左から)桂文枝、桂きん枝改め桂小文枝、桂ざこば、三遊亭円楽=大阪・なんばグランド花月
桂きん枝改め四代桂小文枝襲名披露公演の口上に出演した(左から)桂文枝、桂きん枝改め桂小文枝、桂ざこば、三遊亭円楽=大阪・なんばグランド花月
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 落語家の桂きん枝改め四代桂小文枝(68)の襲名披露公演が12日、大阪・なんばグランド花月で行われ、兄弟子の桂文枝(75)、三遊亭円楽(69)らが出演した。豪華メンバーでトリを務めた小文枝は、この日が命日で、小文枝を長く名乗った師匠の先代・文枝の思い出話を披露。「入門は50年前になります。デキの悪い弟子でした。あまり怒らない師匠で、大事にされていた皿を壊しても『きん枝、いつやめてもええねんで』と優しい言葉をかけていただいた」ととぼけて笑わせた。

 口上では文枝が「『きん枝』と呼んできたけど、(師匠の名前を呼び捨てで)『小文枝』と呼べない。『小文枝師匠』と呼びます」と話した後、「でも、この小文枝師匠はアホなんです」と指摘。2010年の参院選に出馬した小文枝が、当選を確信し、2期目は70歳を超えることを心配していたというエピソードなどで沸かせた。

 小文枝の息子と、自身の孫が小学3年生で同じ学校という桂ざこば(71)は「師匠の米朝が、いつもきん枝君を『あいつはええやっちゃ』とほめてた」と持ち上げた後、「いま、ウソをついてました」と訂正。その後は間違うたびに「これが脳こうそく」と、元気な声で病のせいにして笑いを取った。

 27年ぶりに復活した小文枝の襲名披露公演は今後、神戸・喜楽館(3月25日~31日)などで行われる。

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