２０１７年７月に死去した作曲家・平尾昌晃さん（享年７９）の三男で歌手の平尾勇気（３９）が１６日、ブログを更新。６０億円ともいわれる遺産の相続をめぐり、昌晃さんの妻で「平尾昌晃音楽事務所」社長を務めるＭさんの「取締役の職務執行停止」を求めた仮処分申し立てが、東京地裁に却下されたことを受け、東京高裁へ不服を申し立てをすることを明かした。また２５日に記者会見を開き、「如何にＭさんが危険で傲慢な存在かを世間に公表させていただく」としている。

　勇気は今回の仮処分で、「私たち平尾昌晃の相続人に平等に分けられるべきはずの財産を、Ｍさんが、音楽事務所の役員報酬などの形で独り占めしている」と主張。地裁は和解を勧告していたが決裂。関係者によると、先月８日に結審し、今月１４日に判決が双方の代理人弁護士に届けられたという。

　勇気は１６日のブログで「納得できません」と東京高裁へ抗告することを報告。２５日に会見を開くといい、「新たに判明した不正、及び、Ｍさんを許す事ができない理由や風評の数々・考えられないような疑惑について公表」する考えを伝えた。

　また、「如何にＭさんが危険で傲慢な存在かを世間に公表させていただく所存であり、平尾勇気の行動が、相続で不公平な立場に置かれている方、置かれるかもしれない方の礎となることを望む」と怒りをにじませている。Ｍさん側はコメントを発表しなかった。