吉本新喜劇座長の小籔千豊が１３日深夜にＡＢＣテレビで放送された「今ちゃんの『実は…』」（水曜、後１１・２２）に出演し、子供に課した“小籔家の笑いの掟”について明かした。

　小籔は「子供たちを芸人にしたいというわけではないんですが、トークのうまさ、並びに会話の合いの手のうまさは備えたいと思っている」と意図を前置きした。そのために実践していることとして、「たやすく子供の言うことに笑わないと決めている」と述べた。

　具体的な例として小籔は先日、家族で食事をした時のことをあげた。「最近の４０代、５０代、６０代は若い。７０代でも腰が曲がっている人は少ない」との話題で盛り上がったという。妻が「うちのおばあちゃんなんて、こんなに曲がってたけど」と言ってオリエンタルラジオによるアルバム「ＰＥＲＦＥＣＴ　ＨＵＭＡＮ」のミュージックビデオでオリラジが演じた上半身を前に突きだし、両手を後方上に伸ばしたポーズをとった。

　これに小籔の子供が「え？パーフェクトヒューマン？」と反応したという。「嫁はん、むちゃくちゃわろたんです。３分、５分ひきずるくらいにわろたんです。畑仕事をしているおばあちゃんが、あっちゃん（中田敦彦）の後ろで踊っているイメージが浮かんだんでしょう」と妻が大笑いした理由を解説した。

　小籔は続けて、「息子は笑かそうと思って言ったんじゃないんです。ふと思いついて言っただけ。ラッキーパンチやったんです。僕は絶対、笑わへん」と息子が面白いことを言ったにもかかわらず、簡単に笑わないと芸人としての立場を示し、「そんなラッキーパンチで笑うようなたやすい小籔家ではない」と話した。しかし、面白かったことは事実だったそうで、笑っているところを子供に見られまいと立ち上がって窓の外を見て笑いをかみ殺したことを明かし、出演者の爆笑を誘った。