昨年２月に急逝した俳優の大杉漣さん（享年６６）が語りを務めた映画「世界一と言われた映画館」の初日舞台あいさつが５日、都内で行われた。

　山形・酒田の映画館を愛した人々の証言を集めたドキュメンタリー。徳島出身の大杉さんが参加した経緯を、佐藤広一監督（４１）は「大杉さん主演の自主映画に参加したことがある。人間味のある人だと思い、今だと思ってオファーしたところ、快く引き受けてくれた」と明かした。

　佐藤監督は「大杉さんが１７年に酒田でライブをした時、『ぐるナイ』の『ゴチになります！』で出したピタリ賞の賞金でイベントを開いていた」と、男前な人柄を回想。初日を迎え「大杉さんも喜んでいると思います」と感慨深げだった。