山崎努 「ここに樹木希林がいれば」 夫婦役演じた文学座の後輩悼む

花束を手にする(前列左から)吉村界人、伊藤沙莉、吉沢亮、松岡茉優、松坂桃李、山崎努、沖田修一監督、深川麻衣ら 
樹木希林さんへの思いを語った山崎努 
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 「第10回TAMA映画賞」授賞式が17日、東京・パルテノン多摩で開催され、9月に死去した女優の樹木希林さん(享年75)が、「モリのいる場所」(5月公開)で沖田修一監督(41)、主演の山崎努(81)、樹木さん、スタッフ、キャスト一同という形で「特別賞」を受賞した。出席した山崎は初共演で夫婦を演じた文学座の後輩を悼んだ。

 大切な妻役が不在だった。受賞を喜んだ山崎だったが、「ここに樹木希林がいればもっと良かったんですが…。残念ですが、仕方ありません」と無念そうにコメントした。

 プライベートではあまり会うことはなかったというが、「実は撮影に入る前に彼女は病気でだいぶ体調が悪いと聞いてたけど、ものすごく元気で。僕が熱中症でダウン寸前になったとき、彼女に助けてもらった。(沖田)監督も高いところから飛び降りて足を痛めて松葉づえで撮影していて。一番元気だったのが希林さんだった」と明かした。樹木さんは5月の初日舞台あいさつの際、あこがれだった山崎さんとの共演に「至福の時間でした」と感激の思いを口にしていた。

 また、樹木さんが出演し、5月のカンヌ国際映画祭(フランス)で最高賞のパルムドールを受賞した「万引き家族」が最優秀作品賞に選ばれ、最優秀女優賞を同作に出演した安藤サクラ(32)、松岡茉優(23)が受賞。出席した松岡は、在りし日の樹木さんの映像をジッと見つめた。樹木さんらとカンヌを訪れた松岡は、現地の天気が悪かったことを振り返り、「希林さんが『雨のカンヌが見られて良かったわ』と言われて。私は雨は気分的に落ち込むのに。そのとき希林さんの広さ、深さを感じた」と思い出を語った。

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