桑田佳祐 天国のさくらさんへ届けた感謝唱「先生!ありがとうございました」

 「ちびまる子ちゃん」のヒットで知られ、8月15日に乳がんのため53歳で死去した、漫画家のさくらももこさんをしのぶ「ありがとうの会」が16日、東京・青山葬儀所で行われ、関係者、ファンら1000人が最後の別れを惜しんだ。サザンオールスターズの桑田佳祐(62)は、さくらさんが作詞し、テレビアニメ「ちびまる子ちゃん」のエンディングテーマとなった「100万年の幸せ!!」を献歌として熱唱した。

 日本中を四半世紀以上にわたって笑顔にしてきたさくらさんを送るにふさわしい、笑顔と感謝にあふれた“オンステージ”だった。桑田は「お手拍子、よろしくお願いします!」と参列者に呼びかけると、自身もノリノリで「100万年の幸せ!!」を献歌した。

 12年4月から17年10月まで、5年半にわたってエンディングテーマとなった、さくらさんにとっても思い入れの深い曲。桑田の関係者も「聞いたことがない」という葬儀所での生歌唱に、会場外のモニターで観覧していた一般のファンからも、手拍子が起こった。

 7年ほど前、学生時代から桑田のファンだったというさくらさんが、手紙に歌詞をしたため、テーマソングの作成を依頼。桑田は「歌詞とタイトルも全部書いてありまして、『ああ、歌詞指定かよ、すごいな』と思った。『もしダメだったら断って下さいね』みたいなことを書いて下さってたんですけど、断れません。断るわけにいきません」と当時を振り返った。

 「おどるポンポコリン」を歌ったB.B.クィーンズのメンバーなど、主題歌に携わった参列者も多い中、代表して歌い上げた桑田は、感に堪えない表情で「先生、ありがとうございました!」と感謝の思いを口に。有名人のサインを多く所有していたさくらさんが、自身のエッセーで「一番の自慢は、サザンの桑田さんのサインです」と記していたことを聞かされると、「光栄でございます、恐縮です。大きなチャンスをいただきました」と深い感謝を示した。

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