フジロック開幕 N.E.R.D圧巻、ポスト・マローン衝撃の初来日

グリーンステージのヘッドライナーを務めたN.E.R.D=新潟・苗場
初来日を果たしたポスト・マローン=新潟・苗場
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 世界的にも知られる国内最大級のロックフェス「FUJI ROCK FESTIVAL’18」が27日、新潟・苗場スキー場で開幕した。

 今年で22年目、苗場開催になってから20回目という記念の年。最大のステージ「グリーンステージ」の初日ヘッドライナーを務めたのは、米国のヒップホップトリオ「N.E.R.D」だ。

 フジロックのヒップホップ勢としては2001年のエミネム、07年のビースティ・ボーイズ以来11年ぶり3組目のヘッドライナー。ソロでも世界的なスーパースターのファレル・ウィリアムスがきめ細かいMCで盛り上げに努め、昨年発売のアルバム「ノー・ワン・エヴァー・リアリー・ダイズ」など自作から、ファレルが客演したダフト・パンクの大ヒット曲「ゲット・ラッキー」まで投入して、圧巻のパフォーマンスを繰り広げた。

 2番目に大きい「ホワイトステージ」のヘッドライナーは待望の初来日となる米ラッパー、ポスト・マローン。ひげ面に笑顔の巨漢マローンは、タバコを吸ったりバスケットシューズに注いだドリンクを飲んだりと愛きょうたっぷりに振る舞い、今年発売されたセカンドアルバム「ビアボングズ&ベントレーズ」からの曲を中心に約1時間、たった1人でのステージだ。

 メロディアスなトラックにハスキーボイスを乗せた曲の連発で観客を引き込み、「フィーリング・ホイットニー」などアコギでの2曲を挟んで、全米8週連続1位の大ヒット曲「ロックスター」ではザ・フーのピート・タウンゼントばりにギターを破壊するハードな顔も披露。最後は汗だくで観客とタッチしながら退場した。

 屋内ステージ「レッドマーキー」では5年前、新人ステージ「ルーキー・ア・ゴーゴー」に出演していた日本の4人組「ミツメ」が新曲「セダン」などで成長を見せれば、初来日となるロサ・ウォルトンとジェニー・ホリングワースの英美少女デュオ「レッツ・イート・グランマ」は、ステージに寝転がったり、アルプス一万尺のように手を打ち合わせたりといったキュートなパフォーマンスと前衛ありポップありのサウンドで魅了した。

 山と森に囲まれたステージ「フィールド・オブ・ヘブン」では米国のベテランギタリスト、マーク・リボーのトリオ「マーク・リボーズ・セラミック・ドッグ」がパンクからポエトリー・リーディングまで多彩に聴かせ、文字通り食堂のステージ「苗場食堂」では17年ぶりの来日となったアイルランドのベテランバンド「ホットハウス・フラワーズ」が熟練の演奏で盛り上げるなど、幅広い世代とジャンルのアーティストが登場した。

 2日目、28日のヘッドライナーは今年のグラミー賞で5冠を獲得し、ピュリツァー賞も受賞した米ラッパー、ケンドリック・ラマー。最終日、29日のヘッドライナーはボブ・ディランがノーベル文学賞受賞後、初の来日を果たす。

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