パソコンに遺書偽造の形跡 弟殺害発覚防止か…堺の自殺偽装殺人事件
堺市で3月、練炭自殺を装い弟を殺害したとして、殺人の疑いで会社役員足立朱美容疑者(44)が逮捕された事件で、足立容疑者のパソコンに弟の遺書を作成した形跡があったことが21日、捜査関係者への取材で分かった。大阪府警捜査1課は、殺害発覚を防ぐために遺書を偽造したとみて調べる。
捜査関係者によると、足立容疑者は事件当日の3月27日、弟の聖光さん=当時(40)=の妻に連絡し、現場の住宅に着いた際に遺書を手渡した。遺書には聖光さんが知り得ない内容が書かれていたり、言葉遣いが普段と違ったりするなど不審な点があった。
足立容疑者の逮捕容疑は、堺市中区の事務所兼住宅で、聖光さんに睡眠薬を飲ませ、トイレ内で練炭を燃やして一酸化炭素中毒死させた疑い。