漫才コンビ・中川家が司会を務め、鉄道各社のマニアックな裏側に迫るＮＨＫ「鉄オタ選手権」シリーズが、次回１１日放送の第４弾「阪神電車の陣」（関西地区／総合、午後８・００）で、初のゴールデン帯に進出する。１０日、大阪市の同局で行われた定例局長会見で詳細の説明が行われた。

　同番組はこれまで、南海、京阪、近鉄の各社編を午前帯などで放送。中川家をはじめ出演者が、貸し切り車両に乗って鉄道のマニアックな裏側や沿線名所などを探索。タレントチームや学生チーム、当該電鉄会社の社員チームが超難問クイズでプライドをかけて競い、鉄道ファンを中心に人気となっていた。

　番組の菅原健一プロデューサーは「これまで知っている前提で話がどんどん進み、鉄道ファン以外はついて来られないのではないかとの指摘をいただいてますが、今回は初のゴールデン進出で、いつもより丁寧に説明を入れているつもりです。鉄道になじみの薄い方にも楽しんでいただければ」と説明した。

　シリーズの好評を受け、関東でも今年２月にＢＳプレミアムで関東編第１弾として「東武鉄道の陣」を放送している。

　菅原氏は今後について「夢は広がり、阪急、Ｏｓａｋａ　Ｍｅｔｒｏ、ＪＲ西日本、東海も…本当はＪＲ貨物もやりたいのですが、まだ賛同を得られない状況です」と語った。マニアックなＪＲ貨物編の実現性については交渉次第という。

　今回の阪神編は、同社の高加速・高減速を誇る「ジェットカー」をはじめ、沿線の甲子園球場にも潜入するという。