【記者の目】TOKIO山口達也 契約解除 自身の「甘さ」と向き合う姿勢

 女子高生への強制わいせつ容疑で書類送検され、起訴猶予になったTOKIO・山口達也(46)がジャニーズ事務所を退所することが6日、分かった。所属事務所がFAXで6日付での契約解除を発表した。4月30日に退職願をメンバーに提出した山口はこの日、事務所に退所の意思を表示。態度を保留していたリーダーの城島茂(47)とジャニー喜多川社長(86)が協議して受理した。TOKIOは今後4人体制で活動を続けていく。

  ◇  ◇

 山口が事務所に直接退所の意思を示したことで、初めて自身の「甘さ」と向き合う姿勢が見えたように思う。

 4月26日の会見から山口は自身の「甘さ」を露呈してきた。酒は「“今は”飲まないと決めている」と断酒を宣言できず、「またTOKIOとしてやっていけたら」と淡い願望も吐露した。30日に会合した際も退職願をメンバーに託し、退所の選択を仲間に預けたことから、松岡から「ずるい」と怒られた。

 退院直後に飲酒し、未成年に電話をして自宅に呼ぶ。日頃の習慣や考え方を含めて精神面の「甘さ」を指摘されてきた。今回はジャニー喜多川社長に直接、電話をして退所の意思を伝えたという。ジャニーズ、TOKIOにすがる思いを断ち切り、ようやく「甘さ」と向き合えた結果ではないだろうか。

 だからといって、犯した行為が記憶から忘れられるわけではない。被害に遭われた方や家族への謝罪の念、酒を断つなど生活習慣の改善と反省が大切になる。今後の支援を聞いて最終合意に至ったというメンバーや、サポートを約束された“温情措置”を裏切ることなく、一つ一つ真摯に日々の生活を積み重ねていくことを願っている。(ジャニーズ担当=上野明彦)

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