勸玄君「歌舞伎の道に進みたい」父・海老蔵は笑顔 2万人の前でサプライズ初宣言

 歓迎式で長男・勸玄くん(手前)にあいさつをさせる市川海老蔵=千葉・成田山新勝寺(撮影・開出牧)
 お練り行列でくす玉を割り手を振る海老蔵(中央右)と勸玄くん(同左)
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 歌舞伎俳優・市川海老蔵(40)と長男の堀越勸玄くん(5)が20日、成田屋ゆかりの千葉・成田山の開山1080年を記念し、お練りを行った。約1時間で800メートルの距離を完歩した勸玄くんは、大本堂ステージで行われた歓迎式で「歌舞伎の道に進みたいと思います」と、初めて歌舞伎俳優になることを宣言。観客から大きな歓声を浴びた。

 主役は勸玄くんだった。最高気温24度の暑さの中、父と同じ羽織袴で元気に練り歩く姿に、沿道の約2万人から「かわいい」の声が絶え間なく飛んだ。1時間のお練りを無事に終えた5歳は、続く式典で歌舞伎俳優となることを初めて誓った。

 海老蔵のあいさつ後、バトンタッチされると、「堀越勸玄です。歌舞伎の道に進みたいと思います。これからもどうぞよろしくお願い致します」と堂々と宣言。予期せぬ言葉に大歓声が起こった。

 15年11月、東京・歌舞伎座での初お目見えの際、当時2歳だった勸玄くんは、将来なりたいものを聞かれ、「王子」と回答。2年半後のたくましい“変心”に、父はほほ笑み、横から見守っていた祖母の堀越希実子さん(65)は涙を見せた。

 この日の行事を立派に務めた勸玄くんだが、そこはまだ5歳。100人の報道陣に囲まれた会見では緊張が解け、自由気ままぶりを発揮した。海老蔵が話す間に「ア~、ア~」と勝手にマイクテストを始めたり、床に寝転がったり…。“歌舞伎俳優宣言”について、「どういう気持ちで言ったの?」と聞かれると、「忘れちゃった」と無邪気に返した。

 昨年7月に歌舞伎座で最年少宙乗りも経験している息子の決意表明を、海老蔵は「(とりあえず)言ってるだけかも」としながら、「多くの人の前で言ったので、フィルムの中に残ってるから良かった」と笑顔。自身の幼少時よりも歌舞伎のけいこを「楽しくやってる」とした。

 この日、海老蔵は10年前に父・團十郎さんとともに行った「連獅子」を、大谷廣松と踊り、奉納。父の舞台をしっかり見つめた勸玄くんについて「次の時は一緒にやれるかも」と10年後に期待した。

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