歌手で俳優の福山雅治（４８）が３０日、都内で行われた、主演映画「マンハント」（２月９日公開）のジャパンプレミアに、共演の女優・桜庭ななみ（２５）らと出席した。今作のメガホンを取ったジョン・ウー監督（７１）もステージに登場。かねてウー監督のファンであることを公言していた福山は、世界的な巨匠との夢コラボが実現した喜びに、改めて声を弾ませた。

　日本中を魅了してきた名優・福山が、完全に１ファンの顔に戻った。憧れの存在だったウー監督から、直々に主演オファーを受けた作品。福山は「すごくうれしかったですし、光栄でしたし、夢のようなお話だと思ったと同時に、本当に僕でいいのだろうか…と。半々、どっちかというと、不安な気持ちの方が大きかったかな」と当時の心境を改めて語った。

　そんな福山について、ウー監督は「前から非常に注目しているアーティスト。芸術活動を通じて世界に向けて愛や平和などポジティブで前向きなメッセージを込めて発信している」と絶賛。さらに「とても人情がある方で、正義感に満ちている。考えていた主人公の像にピッタリだった」とし、「オファーを出しましたが、ＯＫしてくれるかどうか心配だった。快諾してくれて良かった」と明かした。すると福山は「もう何かね、それを聞いて、またドキドキしてます」と感無量の表情を浮かべた。

　世界的なアクション映画の巨匠として知られるウー監督のシンボルとなっているのが、戦闘中に空を舞う白い鳩。今作でも福山の戦闘中に登場している。福山は撮影を振り返り「あの瞬間は、撮ったテイクを（モニターで）チェックしたりするんですが、チェックしている画面を写メしましたもん。『これは撮ろう』と」と、“夢の共演”にいまだ興奮冷めやらぬ様子。「ジョン・ウー監督が念願の、日本で作品を撮るという夢がかなった映画をぜひ、楽しんでご覧になってください！」と力強くＰＲした。