小林稔侍 初主演映画に感慨 「56年目の夢です」

「星めぐりの町」初日舞台あいさつに登壇した(左から)壇蜜、小林稔侍、高島礼子、黒土三男監督=東京・有楽町
初主演映画「星めぐりの町」初日舞台あいさつに登壇した小林稔侍=東京・有楽町
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 ベテラン俳優・小林稔侍(76)が27日、東京・丸の内TOEI2で行われたキャリア56年目で初となる主演映画「星めぐりの町」初日舞台あいさつに登壇した。第10期東映ニューフェイス出身の小林は、東映の劇場で中央に立ち「56年目の夢に出合えた」と感慨深げにあいさつした。

 「56年前のちょうど今ごろ、(ニューフェイスの)最終審査のテストがありまして。(東映の)社長室に入りますと、田舎者ですから、何しろ緊張して。『今年、高校卒業なのにどうして大学を受けないのか』と言われたくだりだけ覚えてる」と回想。「映画は夢の世界でしたから、『最終審査に残れるなんて夢のようです』と無になって言ったら、『うん』と言われただけで放り出された。あとあと考えたら、純真になって、無になったことに『うん、うん』と(合格の)丸をつけてくれたとしか思えません」と笑った。

 そして、客席を見つめながら「きょう、この場所で高いところから皆さんにあいさつできるなんて、56年目の夢のようです」と思いを口にすると、約400人の観客、共演の高島礼子(53)、壇蜜(37)から拍手が送られた。

 今作で小林は、震災で家族を失った少年に優しく寄り添う豆腐店の店主を演じた。娘役の壇蜜は、小林から「(父親への)お茶の入れ方を教わった。急須を持って最後まで振ると。お客さんにはできないですから」と振り返った。小林を支えるおかみ役の高島は「(小林の役柄が)こういう人のためなら何かやってあげたいと思わせる人。(小林も)普段から不器用な感じで。口数も少なくて…。何をやりたいのか、こっちで察してあげないといけないみたいな」と笑顔で明かした。

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