女優の杉田かおるが１７日、ＴＢＳ系「ビビット」に生出演し、６日に死去した母・美年子さんとの思い出を涙ながらに語り、同じ介護を抱える人達へメッセージを送った。

　番組では杉田を迎え、実母を数年にわたって介護し、看取った思いなどを聞いた。杉田は母について「存在が大きすぎて、不思議な人。私は役者以外何もできない。母は何でも出来る。何も出来ない私と何でもできる母との二人三脚で芸能人・杉田かおるを作った」と振り返った。

　母はお酒、たばこ、パチンコも好きだったと懐かしそうに語り「１日も働いたことがない人で、お金を稼ぐことはなかったので、お財布には葉っぱが入ってた。お金に執着が無い人だった」とも語り、国分太一も「お金の代わりに落ち葉？キツネやタヌキみたい」と話し、スタジオも温かい笑いが巻き起こった。

　年齢と共に介護もきつくなるが、夫の励ましも大きかったという。「主人はもともと明るい人なので、私が泣いていると巨人の星の歌を歌ってくれる。『血の汗流せ、涙を拭くな』って。血の汗流せってどういうこと？って…」と笑いながら感謝した。

　最後には同じく介護に奮闘する人たちへ「たくさんコメントをいただきまして、涙、涙で読めない程でした」と感謝。そして「親孝行ができるいいチャンスと切り替えて、感謝して過ごさせてもらったことが（自分の）宝物になった。辛かったり、限界感じたりすることあると思うけど、頑張っていきましょう、頑張って下さい」と涙をこぼしながら呼びかけていた。