鈴木隆盛はエネルギッシュ NHK大河「西郷どん」で世間を“裏切る”

 俳優・鈴木亮平(34)が主演のNHK大河ドラマ「西郷どん」(総合、日曜、後8・00)が、いよいよ7日にスタートする。今回が大河初出演となる鈴木が演じるのは、新たな視点で時代を切り開いた西郷吉之助(隆盛)。唯一無二な人柄で多くの人に愛された男は、徳川幕府を転覆させ明治維新を成し遂げる一方、最期は明治新政府を相手に戦い命を散らした。波乱の人生を、どう描き演じるのか、鈴木が思いを語った。

 スタートが迫ってきた。完成したばかりの初回放送分を試写した鈴木は「不思議とドキドキとか緊張はない。それは間違いなく僕の中で自信があるから。1話を見ていただければ、全47話を見たくなる作品になっている」と自信に満ちた表情で語り、胸を張った。

 西郷吉之助、またの名は西郷隆盛。薩摩(現鹿児島県)生まれでありながら、東京・上野に銅像がある明治維新のヒーローは、人柄も抜群で男女問わずもてた。「西郷どん」と慕われた伝説の男は、大河に限っても多くの先輩俳優が演じてきたが、鈴木はいい意味で裏切る新たな西郷像を生み出しそうだ。

 「世間が持つイメージのドッシリ構えていて動じない、無口な姿とは、かなり違ったキャラクターになっている。とにかくよく泣き、走ります。巨漢だから走っているイメージはないかもしれないけど、走って汗かいて。泣いて笑って叫んでというエネルギッシュな西郷が描かれていると思います」

 もちろん、新しい姿を演じられるのは、きちんとした裏付けがあってのこと。役作りで海音寺潮五郎氏の史伝「西郷隆盛」を読破。泣くことに関しても、同作に「涙もろい男だった」と書かれていたという。

 クランクイン前には、西郷が生きた人生をたどった。昨年春に、京都から歩を進めた。薩摩藩邸跡、そして蛤御門(はまぐりごもん)。梅雨時期には九州に入り、大分から熊本、鹿児島へ行き、2度目の島流しの地・沖永良部島へ。そこから宮崎へ飛び、南九州を巡った。梅雨明けには、最初の島流しの地・奄美大島へ。

 「学者さんが書いたものは、それぞれのバイアス(偏り)があるので、自分の感じたことを大事にしようと思った」。鈴木の思いは、薩摩でさらに強くなった。雄大な自然に囲まれた故郷で、波瀾(はらん)万丈な人生を送った西郷どん。

 「自然が本当に美しく、特に鹿児島は桜島の存在感が圧倒的でした、自分たちの力ではどうにもならない大自然が目の前にある中で、子供のころから過ごしている。桜島の噴火のタイミングだって人間にはわからない。人間が作った世の中は、それに比べれば変えられるのではないか。そう思ったに違いない」

 感じたまま演じるにあたって大きなヒントを得た鈴木は「本気度というところで勝負していきたい。実際にこの場にこの人間がいたら、ここまで必死になるぞというところを見てほしい。時代劇特有の型も大切にした上で、そこから飛び出してしまう人間の必死さ、格好悪さを出していきたい」と思いを明かした。人間味あふれる西郷どんに多くの注目が集まりそうだ。

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