元フィギュアスケーターの渡部絵美が１１日、日本テレビ系「スッキリ」で、８日に急逝した野村沙知代さんについて言及。渡部はかつてハワイで沙知代さんから「醜い」と言われたことを明かし、バトルを繰り広げていたが「今は全部水に流せる」と宿敵だった沙知代さんの冥福を祈った。

　番組では、虚血性心不全で急死した沙知代さんの波瀾万丈な人生を振り返った。その中でかつて沙知代さんとの確執が報じられた渡部もインタビューに応じた。

　渡部はかつてハワイで沙知代さんから「あなた醜いわね」と言われたことを公表し、沙知代さんを批判。同じ時期に繰り広げられた浅香光代とのサッチー・ミッチー騒動とともに当時のワイドショーで大々的に報じられた。

　渡部は「（騒動以降）現場のハワイでもすれ違いましたけど、やっぱり怖くてごあいさつもできなくて…」と会ったことがあるものの、声をかけられなかったという。逆に夫である野村克也氏から「あいさつされまして、お互いこのことはもう忘れましょうという空気は流れました」と振り返った。

　渡部は沙知代さんの存在について「当時の日本の女性というのは口では強く言えなかったが、彼女が言うようになって、男性の方が静かになって、女性の方が強く出られるようになった先駆者じゃないか」とコメント。また当時を振り返り「あの時は私もちょっと傷つくこともありましたが、今は全部水に流せることですし、私を大きくしてくれたこともあったのかもしれない」と感謝の気持ちさえも明かし「天国でゆっくり休んで頂ければと思います。ご冥福をお祈りします」とその死を悼んだ。