「神田川」の喜多條忠氏 初の作詩大賞…「歌を書いてきて今年で45年」
歌詞にスポットを当て優秀な作品を表彰する音楽賞「第50回 日本作詩大賞」が3日、都内で開かれ、喜多條忠氏(70)が作詩し歌手・伍代夏子(55)が歌う「肱川あらし」が受賞した。また大賞に準ずる優秀作品賞は大月みやこ(71)が歌う「流氷の宿」(作詩・岡田冨美子)、福田こうへい(41)が歌う「母ちゃんの浜唄」(作詩・さわだすずこ)が受賞した。
「神田川」などのヒット曲を持つ喜多條氏は初の大賞受賞。「歌を書いてきて今年で45年。初めてこの賞をいただいた」と初の栄冠を喜んだ。今年2月に死去した船村徹氏が作曲した作品で「船村徹先生が最後に書いてくださりシングル版にしてくださった作品。船村先生ありがとうございました」と天国に受賞を報告。
歌唱した伍代も「うれしい」と涙を流し喜んだ。「ずっといい世界観を描きながらも、(喜多條)先生はずっと大賞をとれなかった。今回は船村先生が喜多條先生を作詩に指名して作った作品でもあったので、自分としても受賞はうれしい」と語っていた。