座間9人殺害・白石容疑者の横顔 「生きていても意味ない」

 神奈川県座間市のアパートで9人の切断遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された無職の白石隆浩容疑者(27)が白石容疑者は、就職したスーパーを2年余で退職した後、転職を繰り返した。物静かな性格で職場でのトラブルは聞かれなかったが、風俗業界での“つまずき”の直後から、父親に前途を悲観する言葉を漏らすようになった。

 容疑者は座間市出身。09年3月に神奈川県内の高校を卒業後、アルバイト先だったスーパーに正社員として就職した。約2年3カ月で退職した後、パチンコ店勤務などを経て風俗店スカウトに。今年2月、売春させると知りながら風俗店に女性を紹介したとして職業安定法違反容疑で茨城県警に逮捕され、5月に執行猶予付き有罪判決を受けた。この頃から父親に「生きていても意味がない」などと吐露するように。

 8月22日、事件現場のアパートに入居。契約時は無職で「仕事はおおよそ決まっている」と説明したという。10月初め、アパートのスタッフが廊下を清掃していたところ、容疑者に「掃除ですか」と声を掛けられた。スタッフの上司が振り返る。「部屋から常にこもったような異臭がしていた。外の音に神経質になっていたのかもしれない」

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