フジ社長 保毛尾田問題は時代認識欠如と認める「的確なご指摘」

 フジテレビの社長会見が27日、都内の同局で行われた。9月28日に放送された「とんねるずのみなさんのおかげでした30周年記念SP」で、石橋貴明がふんしたキャラクター「保毛尾田保毛男」について批判が殺到したことについて、宮内正喜社長が言及。11日に行われたフジテレビの番組審議会で指摘された意見を引用し、「時代認識が欠けていたのではないかというご指摘がありました。それは的確なご指摘だと思っています」と反省を語った。

 「保毛尾田」をめぐっては、性的少数者(LGBT)を不快にさせたとして、批判が殺到。同局は今月16日、番組ウェブサイトに謝罪文を掲載した。

 宮内社長は、社内で番組の取り上げ方について改めて協議をしたことを説明し、「ご指摘があったようにHP上でもお詫びをいたしました。今回ちょうだいいたしました様々なご意見を真摯に受け止めまして、多様性のある実現のために、正しい知識を身につけて、番組づくりに生かしたい」と語った。

 この問題を巡っては、LGBTの意見、苦痛を受けた側の人々の意見を重視しなければならないとの批判が多数寄せられた一方で、表現の自由はどこまで認められるのかとする意見や、単純に今回の番組を楽しんで視聴していたとする意見もあった。

 11日の番組審議会では、出席委員から「時代とずれているということに尽きる」「LGBTの人達が、そういう言葉もなかった時代に特殊なものとして見られていた時代のキャラクターだ」とした指摘を受けた。

 では、今後もう「保毛尾田」を放送することはないのだろうか。この質問には石原隆統括編成局長は「表現の自由との問題といってもいいかもしれませんが、それさえもその時代時代で判断していかないといけない問題だと思います」と回答。「あまりにも何かに縛られて表現を狭める過剰な防衛のみたいにになってしまうことも避けなければなりません。その時代時代に判断し決断していかなければならないことを、あらためて今回学ばせていただいた」と今後の教訓にしていくことを誓った。

 番組公式サイトには、「性的少数者の方々をはじめ、沢山の視聴者の皆さまがご不快になったことに関して、深くお詫び致します」などとする謝罪文が掲載された。

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