俳優の竹野内豊（４６）が３１日、東京・渋谷のＮＨＫで同局の初主演ドラマ「この声をきみに」（９月８日スタート、金曜後１０・００）の制作発表会見に登場し、自身が演じた偏屈な数学講師との共通点を「自分も心にぽっかり穴があいたところがある。誰にでもあると思うんですね、大なり小なり。４６年も生きてるといろいろあるんですよ」と明かした。

　ドラマはその数学講師が朗読教室との出会いから、人生を変えていく姿を描く。竹野内は「朗読はしたことがありません。初めての経験です。疑似体験をさせてもらって、演劇の世界にも参考になるところがあるし、すごく勉強になった」と打ち明けた。

　脚本担当の大森美香氏（４５）からは制作サイドに「今回は声がすてきな方を選んでほしい」と注文があったそうだが、竹野内は意外にも「自分の話し方や声にコンプレックスがたくさんあります。役者でもやってなければ、たくさんの人の前でマイクで話すことなんかないでしょう。なるべく避けたいと思っていた」そう。共演の麻生久美子（３９）から撮影中に「いい声ですね」と言われ、竹野内は「ほめていただいたと思って、自信をもってもいいのかと思った」と明かした。