脱走ゾウガメ “逃亡”生活16日でついに見つけた

 岡山県玉野市の渋川動物公園で1日から行方が分からなくなっていたアルダブラゾウガメの「アブー」が16日、岡山市の会社員、東内誠一さん(39)と息子で中学3年の晟さん(15)により、近くの山中で発見された。園が14日からアブーの発見者に懸賞金50万円を用意したのを知り、捜しに来ていた。関係者によれば、親子には園長から懸賞金が渡されたという。

 「おった!」。午後2時半ごろ、東内さんが園から約150メートル離れた雑木林の中で、全長90センチ、体重55キロという大きな甲羅を発見した。晟さんが園に知らせ、駆けつけた飼育員が、アブーと確認した。発見されたのは、2人が捜索を始めた約15分後だった。

 アブーにけがはなく、園に戻ってナシやスイカをぱくぱく。再会を喜び、泣き出す飼育員もいた。スタッフの1人は「元気で本当によかった。林の草木を食べていたのでしょう。業務が終わってから全員で捜し回りました」とホッとした様子だった。

 発見した東内さんは「最初に茂みの中で甲羅が見えて、のそっと歩くアブーがいた」と興奮し、懸賞金については「アブーに餌を買ってあげたい。残りは貯金します」と話した。晟さんは「夏休みの思い出になった」と笑顔を見せた。

 14日には懸賞金までかけられ大捕物が繰り広げられた“脱走事件”は16日間で「一件落着」。これまで園内で放し飼いにされていたアブーは今後、「ケヅメリクガメやカピバラと一緒に柵がついた広場に住みます」(スタッフ)という。冒険はこれっきりになりそうだ。

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