元阪急バルボン氏を“救った”宝塚のレストランで増山実氏とトークショー
昨年の「大阪ほんま本大賞」を受賞した増山実氏(59)が27日、最新刊「風よ 僕らに海の歌を」出版記念トークショーを作品の舞台のモデルとなった兵庫県宝塚市のレストラン「アモーレ アベーラ」で行った。イベントには元プロ野球・阪急ブレーブス内野手で、チコの愛称で親しまれたキューバ出身のロベルト・バルボン氏(84)も出席した。
バルボン氏は同作に実名で登場。1955年の来日当初、和食になじめず、救いは現存する関西で最も古いイタリアンレストランの同店だった。「あまりに出来すぎた話で創作部分?と思われるが、事実なんです」と増山氏。バルボン氏も「当時、スパゲティやピザを食べられたのはうれしかった。店主はイタリア語、僕はスペイン語だったけど、意志が通じたんだ」と笑顔で振り返っていた。