放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は4日、フジテレビの情報番組「Mr.サンデー」で名誉毀損(きそん)があったとする舛添要一前東京都知事の妻子の申し立てに「放送倫理上の問題があるとまでは言えない」との見解を発表した。
同番組は昨年5月22日の放送で舛添氏の政治資金問題を取り上げ、妻を自宅前で取材。妻は子どもの撮影に抗議したのに、事務所家賃に関する質問を拒否したかのように都合よく編集して放送されたと訴えた。
舛添氏は「主張が十分に受け入れられず遺憾。取材の名の下に、人権侵害が行われる状況が続くことを心配する」とコメントした。