TOKIO・松岡昌宏、一周忌の蜷川幸雄さんしのぶ

 TOKIOの松岡昌宏(40)が12日、都内で、2人芝居に初挑戦する4年ぶりの舞台「ダニーと紺碧の海」(13~21日、東京・紀伊國屋ホール)の公開稽古を行い、昨年5月12日に死去した故蜷川幸雄さんからジャニーズJr.時代に稽古をつけてもらった経験を明かした。

 今作は蜷川さんの演出助手として鍛え上げられた藤田俊太郎氏が演出を手がけ、蜷川さんの信頼が厚かった女優・土井ケイト(28)が出演と、故人と縁が深い人物が関わった。

 蜷川さんはジャニー喜多川社長(85)と長く親交があり、自身の舞台にジャニーズのタレントを起用、舞台とは別にして稽古をみたこともあったという。

 松岡は「幼き時代、ジャニーズは蜷川さんに稽古をつけてもらったこともあった」と懐かしみ、今作に向けて「藤田さんの敷くレールに乗り、引っ張ってもらっている。そんなに動く芝居じゃないけど、怒鳴るからなのか、節々にきますね」と、肉体疲労と格闘する日々であることも明かしていた。

 土井は「蜷川さんがいなかったら今の私は存在し得ない。とにかく毎日の舞台を全力で板の上で生きていきたい。感謝しています」と涙ぐみながら語った。藤田氏は「見てほしい気持ちで作ってるし、もう見てくれていると思う。手の届かない方であることは変わらない」と恩師の“観劇”を期待。「私は灰皿は飛ばさず、愛情だけ飛ばしました」と自身の演出法を語った。

 今作はニューヨークを舞台に、心の痛みを暴力によって吐き出す孤独な男・ダニー(松岡)と、自分は幸せになれないと心を閉ざすロバータ(土井)が引かれあう姿を描く。

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