安藤優子と坂上忍 自民・二階氏のマスコミ批判に疑義 「ものすごく違和感」

 安藤優子キャスターが27日、フジテレビ系「直撃LIVE グッディ!」において、自民党の二階俊博幹事長が復興相を辞任した今村雅弘氏の発言を巡る報道機関の姿勢について「マスコミは余すところなく記録を取り、一行でも悪いところがあれば首を取れと。なんということか」と発言したことを取り上げ、「びっくりした」と所感を述べた。俳優でタレントの坂上忍も「違和感がある」と首をひねった。

 同局系「バイキング」から「グッディ!」へのリレートークのコーナーで安藤キャスターが坂上に、「今村大臣の辞任を受けまして、所属している二階派のボス二階幹事長が講演でいろいろ発言されています。中でもびっくりしたのは」として、26日に二階氏が東京都内で講演した際の談話を紹介。「マスコミは…」の下りを読み上げた。

 安藤キャスターは「こういうふうに発言したわけです。一言一句漏らさず記録するのは当たり前の取材活動で、おかしなところがあればそれをちゃんと批判するのがレギュラーの仕事のわけですよね」と報道機関の役割を訴えた。

 坂上もまた「僕も二階さんの発言には驚いたというか、二階さんらしくないと思ってしまった。一部のマスコミを入れなきゃいいと…」と疑問を呈した。二階氏が講演で「そんな人は、はじめから排除して(会場に)入れないようにしないといけない」と述べたことに疑問を呈した。

 坂上は「それを二階さんの立場でおっしゃっていいんだろうか」と与党の幹事長という要職に就く者の発言としてもふさわしくないのではとの考えを示した。安藤キャスターが「良くないと思います」と引き取り、坂上は「ものすごく違和感を感じます」と応じた。安藤キャスターは「メディアは都合のいいところだけ流せばいいのかという議論になってしまう」とも付け加えた。

 二階氏の発言を巡っては、自民党の石破茂元幹事長がフジテレビ番組で「あらゆる批判にさらされるのが政治を行う者の仕事だ。批判がないと民主主義は死んでしまう」と述べた。公明党の石田祝稔政調会長は「嫌なことも含め、全てを国民に知ってもらうためにマスコミが果たす役割は大きい」と指摘。民進党の安住淳代表代行は「『都合の良いところだけ報道させておけばいい』との意識で、おごりではないか」と問題視した。共産党の小池晃書記局長は「看過できない発言があれば、報道するのがマスコミの使命だ」との考えを示した。

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