ＮＨＫの上田良一会長が２日、定例の会長会見を開いた。１月２５日に新会長に就任したばかりだが、同じ１月からスタートした大河ドラマ「おんな城主　直虎」について「非常に順調な滑り出し」と評価した。

　経営委員会のメンバーとしてＮＨＫに関わるようになった１３年６月以来、大河ドラマや朝ドラは欠かさず録画視聴しているという。「あんまり民放はみておらずドラマの比較ができないのですが…」とした上で、物語序盤をけん引した子役の新井美羽の熱演ぶりに「１０歳だそうですが、本当にお上手ですよね」と絶賛した。

　また、井伊直虎を主人公にしたことについても、「歴史に詳しい人は井伊直虎はご存じかもしれませんが、普通の人はあまりご存じなかったのではないでしょうか」と分析。「みんなが知らなかった人をこうして戦国時代、桃山時代で、歴史の表舞台に出たことのない人を見ていくのは結構面白いのではないかと思う」と意見を述べた。

　「おんな城主　直虎」は１月８日に放送を開始した。初回視聴率は１６・９％。以降、１５・５％（１５日、第２話）、１４・３％（２２日、第３話）、１６・０％（２９日、第４話）と推移している。（数字はビデオリサーチ日報調べの関東地区平均世帯視聴率）