「君の名は。」「シン・ゴジラ」けん引 映画興収2355億円

 日本映画製作者連盟(映連)の新年記者発表が24日、都内で行われ、2016年の映画の興行収入(興収)が2355億800万円を記録し、発表が始まった2000年以降で最高を記録したことが分かった。入場者数は1億8018万9000人となり、1974年以来の高水準となった。

 公開されたのは1149本。けん引したのは、興収235億円を突破した「君の名は。」と同82億5000万円に到達した「シン・ゴジラ」の2作品だ。両作品を配給した東宝の興収は854億円で、歴代最高となった。島谷能成社長は「東宝にとって記録に残る、そして記憶に残る1年でした」と感謝した。

 ライバル社も「君の名は。」のヒットに賛辞を贈った。松竹の迫本淳一社長は「原作もテレビ放送もなくてもこれだけの数字。挑戦すればできる。いいことを教えてもらいました」。東映の多田憲之社長も「ジャパンドリームを作られたことをうれしく思います。できれば東映でも新しい才能が生まれてくれれば」と“次はうちで”の思いをにじませた。

 「君の名は。」と「シン・ゴジラ」で300億円以上稼いでおり、邦画は前年比123・5%と大きく伸ばす形となった。10億円を超えた作品は邦画が43本、洋画が19本。邦画のベスト10のうち6作品がアニメだった。

 また興収の洋邦比率も邦画が1486億円に対して洋画が869億円。“邦高洋低”を色濃く表した。

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