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急逝の神山繁さん 北野武作品「アウトレイジ最終章」出演断り悔やんでた

 亡くなった神山繁さん
 亡くなった神山繁さん
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 人気アクションドラマ「ザ・ガードマン」(1965~71年)や映画「アウトレイジ ビヨンド」(12年)など、名脇役として長く活躍した俳優の神山繁(こうやま・しげる)さんが3日、肺炎のために京都府内の自宅で死去していたことを16日、所属事務所が公表した。87歳。東京都出身。昨年1月に間質性肺炎を発症、療養を続けていた。「葬式無用、戒名不要」という生前の本人の遺志を尊重し、近親者のみで見送ったという。

 気骨ある役柄から悪人まで幅広く演じ、強い目力が印象的だった名バイプレーヤーが急逝した。

 所属事務所の佐々木寿美映社長によると、神山さんは昨年1月に間質性肺炎を発症。しばらく療養を続けていたが改善せず、3月頃に京都市内の病院に入院した。治療のため、北野武監督の新作「アウトレイジ 最終章」(年内公開予定)の出演を断ったことを悔やんでいたという。

 5月頃に退院し、自宅で趣味の美術品を楽しみながら過ごしていた。今年の元日に佐々木社長が電話すると、元気に「あけましておめでとう」とあいさつしていたが、3日になって容体が急変、肺炎で帰らぬ人となった。

 神山さんは生前から「葬式無用、戒名不要」と希望しており、遺志を尊重する形で近親者が見送った。「たまに思い出してくれればいい。亡くなったら、ただのカルシウムだよ」と話していたそうで、お別れの会なども行わないという。

 海軍経理学校出身とあってか、最後まで質素で潔い姿勢を崩さなかった。佐々木社長は「出演作品も気に入らないとやらないんです。美学を持った人でした」としのんだ。夫人は当初、亡くなったことを発表するのも控える意向だったが、周囲の勧めもあって米寿(88歳)の誕生日に当たる16日に公表した。

 神山さんは戦後、進駐軍の通訳などを経て52年に文学座入り。演出助手から俳優に転じた。劇団雲、演劇集団円の旗揚げに参加し、シェイクスピア劇などに出演。映画、ドラマでは名脇役として欠かせない存在で、小林正樹、岡本喜八、市川崑ら巨匠に愛された。

 英語が堪能で、故高倉健さん、故松田優作さんらと米映画「ブラックレイン」(89年)に出演。07年にはNHK「英語でしゃべらナイト」に最高齢で出演した。映画は「アウトレイジ ビヨンド」、ドラマはNHK朝の連続テレビ小説「マッサン」が最後となった。

 プライベートでは美術評論家の青山二郎さん、文芸評論家の小林秀雄さん、白洲次郎さんの妻で随筆家の白洲正子さんらと交流。骨董、美術に精通し、自宅を京都に構えた文人俳優だった。

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