℃-ute解散 来年6月にさいたまSA公演で 個々の目標を目指す

 女性アイドル5人組グループ、℃-uteが、来年6月に行う予定のさいたまスーパーアリーナ(SA)公演(日時未定)で解散することが19日、分かった。ハロー!プロジェクトからも卒業する。

 リーダーの矢島舞美(24)らメンバーがデイリースポーツなどの取材に応じ「全員が成人になり将来を考える中で、個々の目標を目指したい思いが強くなった」と理由を説明。19日に東京・中野サンプラザで行われるハロー!プロジェクトの公演で、メンバーがファンに報告する予定だ。

 「解散」の2文字がメンバー間で最初に浮上したのが今年2月。最年少の萩原舞が20歳になり、今年2月に5人で将来について話し合った際という。同6月にさいたまSAでの公演が決定し「大きな夢がかなうことで区切りをつけたい」とスタッフを含め改めて相談。同期のBerryz工房と同じように「無期限活動休止」とする案もあったが「いつ戻るか分からない中途半端な状況はファンに申し訳ない」と、今月に入って、最終決断をした。

 さいたまSAでの公演は5人の悲願だった。05年にハロプロエッグのメンバーからBerryz工房メンバーに選ばれなかった7人で結成したのが℃-uteだった。グループ結成もCDデビューも常に一歩リードしてきたBerryzが07年に単独コンサートを行った会場がさいたまだった。

 岡井千聖(22)は当時の気持ちを「もうあんな大きな会場でやるんだ、同期なのにこんなに差が開いたなと、すごい悔しさとうらやましさを感じた」と振り返る。それ以来、5人は「いつかさいたまでやろう」と心に誓い合い奮闘。アイドル界屈指の歌唱力とダンススキルを磨き、13年の日本武道館、昨年は横浜アリーナと単独公演のキャパを拡大し、ついに夢舞台にたどりついたことで大きな達成感を覚え、グループ活動に区切りをつける選択をした。

 岡井は「武道館、横アリ、さいたまと来て、次の夢となると途方もない。(グループの勢いが)落ちてきて終わるのは嫌だよね、と話してきた。私たちもアイドルを始めて15年。輝いたまま終わりたい。次の夢に切り替わって、未練はない」と正直に告白した。矢島は「グループではできない、個々の目標があり、どこのタイミングでそういう活動をし出すかと考えたときに、全員が20歳になったときがいいかなと思った」と説明。メンバー間の不仲?と聞かれると5人は即座に否定。「これからも毎年、9月10日の℃-uteの日には集まりたい」と声をそろえた。

 解散後はまだ未定としながら、それぞれ夢を描いている。

 矢島は「私は演技が好きなので、女優の仕事をしたい」。

 鈴木愛理(22)「もともと好奇心が旺盛なので、アイドル活動でやってきたいろんなことを一人でもやっていきたい。演技やモデル、大学に行ったことを活かせるようにキャスターもやりたい。桐谷美玲さんと西内まりやさんを足して2で割ったような活動が目標」。

 岡井は「私はバラエティーをやりたい。そう簡単に生きているところじゃない。全力で生き残れるように頑張りたい」。

 中島早貴(22)は「演技も写真を撮られるのもロケに行くのも好き。好きなことをお仕事にできるように頑張りたい。一番の目標は旅番組を持つこと。自然に触れ合って紹介するとか」。

 萩原は「私は洋服が好きなので、アパレルに関われたらいい。洋服について学びたい」。

 今後は、9月5、10日に「℃-uteの日」の単独公演を日本武道館で開催。冬のハロプロ公演には参加しない。鈴木は来年6月までの過ごし方について「5人で、アイドルとしての15年間の集大成を見せる。ファンの方と触れ合える機会をたくさんつくりたい」と“ファン孝行”にささげる思いを言葉にした。

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