紀香、愛之助から半歩下がって梨園の妻

 3月30日に婚姻届を提出した歌舞伎俳優の片岡愛之助(44)と女優の藤原紀香(44)が31日、東京・帝国ホテルで結婚会見を開いた。詰めかけた報道陣200人の前で、ラベンダー色の着物姿の紀香は半歩下がって写真撮影に応じ、質問でも終始、愛之助を優先するなど“梨園の妻モード”全開。女優業は続けるが「最大優先順位は彼の健康と仕事のサポート」と芸能活動は控えることを示唆し、「彼の子を産みたい」と前向きに語った。

 この日のために新調した、ダイヤモンドリリーとカサブランカをあしらった訪問着で金屏風の前に現れた紀香は“梨園の妻”そのものだった。

 愛之助の一歩後ろに従い入場。撮影では半歩下がり、立会人の迫本淳一・松竹社長のあいさつに正対して深くうなずく。「この世界に嫁ぎながら仕事を続けるのは生半可ではない。芸能活動はその生活の中で許される範囲」と覚悟を見せた。

 夫の体調管理は既に完璧だ。2人は都内の紀香宅と大阪の愛之助宅を往復する“通い婚”で、紀香はこん身の手料理を提供。「バランスが取れた食事で一時は11キロ痩せた。煮込みハンバーグがおいしい」と愛之助は笑顔。紀香愛用の水素水風呂にも入るという。

 “世継ぎ”について、紀香は「彼の子供を産みたいのが女心。彼と相談したい」と意欲。愛之助は「僕自身も養子で片岡家に入った。色んな形がある」とフォローした。

 2011年、紀香の主演ミュージカル「マルグリット」を愛之助が観劇したのをきっかけに知り合い、3年前から友人に。昨年5月、熱愛報道が出た際にはまだ友人だったが、双方の所属事務所から「会うのはやめてくれ」と言われ、会わない時期があった。

 愛之助は「心にぽっかりと穴が空いた。それで夏にお付き合いを申し込んだ。マスコミさんに感謝」と説明。紀香は「同じ世界の人同士はうまくいかないと思い、ひかれていると思いながら『ダメ、友達や』と言い聞かせて、もう会われへんねやと思ったら、私も心に穴が空いた。同じ気持ちやと思ったらうれしかった」と涙した。

 互いを「紀香」「寛之(本名)さん」と呼ぶラブラブな2人。挙式・披露宴について愛之助は「未定だが年内に、歌舞伎公演が終わった月末にやれたら」と希望。紀香は「歌舞伎界では諸先輩に奥さんを紹介するもの。その日までに多くのことを学びたい」と、謙虚に語っていた。

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