ゲス川谷“軽口”で全国ツアー開幕

 タレント・ベッキー(32)との不倫疑惑が拡大した、川谷絵音(27)がボーカルを務めるバンド「ゲスの極み乙女。」の全国ツアー「ゲスな宇宙旅行」が13日夜、高松市の高松festhalleで開幕した。約50人の報道陣が会場を取り囲む中、川谷はファンに活動続行を宣言。騒動をネタに笑いを起こすなど、余裕のトークを展開した。ただ、会場の出入りの際はダミー車やブルーシートを用いるなど、仰々しい“偽装工作”が行われた。

 休業に追い込まれたベッキーとは対照的に、川谷はツアー初日から騒動をネタに余裕のトークを繰り出した。

 ライブ序盤のMCで川谷は「まっ、いろいろありすぎます」と頭をかき、会場は爆笑。ひょうひょうと「ホント、申し訳ないんですけど」と謝罪の言葉は口にしたが、続けて「テレビ見てると、ここ(不倫疑惑報道)で(ゲス乙女の)曲使うなって思うこと、皆さんもありますよね?」と不満を漏らした。

 客席に向けて「これからもファンに音楽を届けます」と宣言し、深々と一礼した川谷の自虐は続いた。後半のMCでは、自身が行きたい高松の有名うどん店の名前を明かすも「あっ、俺が行きますって言ったら、外の人たち(報道陣が)集結しちゃう。行けないなあ」と追われる立場をネタに笑いを誘った。

 川谷は今月に入り、各方面からの批判に対して沈黙を破って“反論”を開始。波乱の中でツアーが開幕した。

 この日は午前中から約50人の報道陣が待ち構えた。午後2時には会場前に大型ワゴン車が到着。スタッフが殺到する報道陣やファンを整理して“導線”を作り、車から川谷が出てきそうな演出を行った。ところが、次の瞬間、会場裏側の通用口前に小型ワゴンが滑り込み、両側をスタッフが黒幕を張ってガードする中、川谷らしき人物が会場に入った。報道陣から「ベッキーさんとは別れたのか」「批判が集まっているが」と矢継ぎ早に質問が飛んだが、返事はなかった。

 終演後には、またも通用口前に停まったワゴン車をスタッフが7~8人がかりでブルーシートで覆い、黒幕や、段ボールまで使って上方や足元まで必死のブロックした。初日から仰々しい“逃走劇”。ゲス乙女のツアーは5月8日、川谷の地元・長崎公演まで続く。

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