四代目鴈治郎 襲名で「芸道に精進」 

 東西の人気歌舞伎俳優が競演する京都・南座の「吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」が30日、初日を迎えた。四代目・中村鴈治郎(56)の襲名披露を兼ねており口上で鴈治郎は「初代以来の鴈治郎の名を辱めませぬように将来、芸道に精進いたします」と述べた。

 京都の師走風物詩で鴈治郎にとっては、今年1月の大阪松竹座公演から始まった襲名披露の締めくくり。父・坂田藤十郎(83)も出演しており、口上では鴈治郎の横に並んだ。

 夜の部「勧進帳」では武蔵坊弁慶に扮(ふん)する市川海老蔵(37)や富樫左衛門役の片岡愛之助(43)が共演。口上に列座した海老蔵は「夜の方でも大変ご指導が多く」と鴈治郎との思い出話を披露し客席を沸かせた。

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