KEIKOの肉声公開、ファン大歓声
3人組音楽ユニット・globeがデビュー記念日の9日、東京・新宿ステーションスクエアでデビュー20周年記念イベントを行い、2011年10月24日にくも膜下出血で倒れてリハビリ中のボーカル・KEIKO(42)が発症後、初めて肉声を公開した。
肉声が直筆メッセージと共に大型ビジョンで流れるとファンも驚きの大歓声。会場は気温33度を超える熱気に包まれた。
ステージの正反対にあるアルタビルの大型ビジョンに20年の歴史をたどる映像が流れた最後にサプライズが用意されていた。ファンは一瞬どよめいた後、久々に発せられたKEIKOの肉声に、静かに聞き入った。
「みなさん、たいへんごぶさたしています。globeのKEIKOです、globe 特に私の歌を待ってくれている人には、ありがとうと思います…MARCにもありがとうと感謝しています。皆な ありがとう」
KEIKOは言葉に詰まることなく、流れるように語った。「ありがとう」の言葉は、語尾を上げる素のイントネーション。真心がこもっていた。
肉声は、この日のために今月、自宅で小室のスマホに吹き込んだもの。関係者によれば現在も自宅療養中で、経過は良好という。発声や文字を書くリハビリに取り組んでおり「今日の機会は、リハビリする上でも大きな励みになった」という。
イベントでは、小室哲哉(56)とマーク・パンサー(45)がステージに立った。マークがDJ、小室がキーボードで並び立つ新スタイルで、そこにKEIKOの発売当時の歌声を重ねる形でデビュー曲「Feel Like dance」や「FACE」など5曲を披露。ファンの熱気に、何度も両手を挙げて応えた夫の小室も「間違いなくKEIKOも喜んでいると思う」と笑顔で語っていた。
globeとしてのライブは6年ぶりで、アルバム「Remode1」の発売記念も兼ねて行われた。トリビュートアルバムと新曲の今秋発売、ライブ開催、女優やモデルらを起用した過去の大ヒット曲のミュージックビデオ制作など、20周年記念の活動も次々と発表。小室は「これから1年間頑張りたい。よろしく」と記念イヤーへの決意を表明した。
