華原朋美ら福島で願う「心の復興を」

 被災地に歌を届けたMay J.=福島県郡山市のビッグパレットふくしま
 思いを込めて歌う華原朋美
2枚

 歌手の華原朋美(40)、May J.(26)、女優の秋吉久美子(60)らが11日、福島県郡山市で行われた、東日本大震災からの復興を願うイベント「福魂祭(ふっこんさい)」に出演した。

 華原は、「悲しみから希望につながる歌を」と“心の復興”を願って熱唱した。イベントは、昨年の第3回で一区切りとなる予定だったが、「震災を風化させない」という地元の思いを受けて、今年も開催された。

 トリでステージに立った華原は「見上げてごらん夜の星を」など3曲を披露した。長期休業から復帰した直後の2013年から3年連続の出演で、「福魂祭」が、自身がしっかりと仕事を続けていることを確認する指標にもなっているという。「わたしも何だかんだで元気になったので、皆さんも元気になれます」と、どん底からはい上がった自らの経験をたとえに出して、観客を勇気づけた。

 また、May J.は「悲しみや苦しみが、いつのか喜びに変わる」という思いを込めた楽曲「Believe」や英語での「Let It Go」などを歌った。「レット・イット・ゴー~ありのままで~」をカバーしている華原との“レリゴー・コンビ”で集まった約4000のファンを盛り上げた。

 イベントは当初、主催団体の間で「3回でひと区切り」とされていた。

 しかし、地元関係者らから「このまま終わらせていいのか。風化させないためには続けた方がいいのでは」という声が上がり、有志が集まる形で開催が決定した。

 目に見える形での復興が重視されていたが、新たなスタートとなった今年は精神面での復興に重きが置かれている。

 福島県出身の秋吉は初回からイベントに携わっており、「道路が直ったりして物理的には復興が進んでいるところもある。でも、風評被害などは続いており、心の復興が大事になってくると思います」と強調した。西條勝昭実行委員長は「来年もぜひ開催したいと思います」とイベントの継続を約束した。

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